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元チームメイトのマルケスと接触、ジョアン・ミルはペナルティが「アンフェア」と怒り

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元チームメイトのマルケスと接触、ジョアン・ミルはペナルティが「アンフェア」と怒り

 MotoGP第4戦スペインGPのスプリントレースで、ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)は自らに衝突してきたマルク・マルケス(グレシーニ)へのペナルティが軽いとスチュワードに不満を表明している。

 スプリントレースでマルケスはポールポジションからレースを始め、トップ争いを展開。しかし残り4周で転倒してしまい、終盤は10番手周辺を争うことになった。

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 転倒後もなんとかポジションを挽回しようとするマルケスは、昨年までチームメイトだったミルを最終コーナーで攻略しようとした。しかしそこでマルケスは後方からミルに追突する形で接触……これが審議対象となり、マルケスにはその後1ポジションダウンの裁定が下った。

 しかしそれでもマルケスは最終的に7位でフィニッシュ。スプリントレースでの優勝は逃したが、ポイントを持ち帰ることはできた。その一方で、接触されたミルは10位でのフィニッシュだった。(レース後に他のライダーへのペナルティで9位へ変更)

 ミルは今回のマルケスに対するペナルティは、昨年のポルトガルGPで自身がファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)と接触して下されたペナルティ(決勝でのロングラップ)と比べてもアンフェアなものだと感じており、スチュワードの裁定に一貫性がないと批判している。

「ちょっとアンフェアだったと思う。僕は本当に良いスタートを切っていたと思うけど、ターン2で接触があったんだ」

「それからかなりポジションを失ってしまったけど、前方の集団に対して、後ろのグループから抜け出して近づき始めた。ミゲル(オリベイラ/トラックハウス)といっしょに集団を抜いて、ラウル(フェルナンデス/トラックハウス)の後ろに留まって、終盤に追い抜きをかけようとしていた」

「そこへマルケスが来て、最終コーナーで彼に接触されて、僕はコース外へはじき出された。ポジションを全部失ってしまったんだ」

「それから、彼はミゲルを抜くときも同じような様子だった。でも彼は1ポジションダウンだけだったんだ」

「僕が以前ペナルティを受けた(2023年の)ポルトガルGPのスプリントレースでも似たようなことがあった。僕はブレーキングでファビオを抜こうとして、接触して彼をコース外へ追いやってしまった。彼はかなりポジションに影響を受けたんだ」

「僕は転倒して、そして決勝レースにおいてダブルロングラップペナルティを科された」

「これが僕の受けた以前のペナルティだった。今回、彼はクラッシュしなかったけど、僕をコースアウトさせて、4つポジションを失わせた……でも彼はひとつ下げるだけだった。どういうことなんだろうね」

「だからボックスに戻ったとき、無表情になっていたんだ。『あるライダーのときはこうだったのに、同じ動き、もしくはもっと悪いことをしたライダーが1ポジションダウンだけなんて、そんなことがあり得るのか』とね」

 一方でマルケスはこのペナルティはミル側にも過失があったと主張している。

「(レース序盤にバトルした)ビンダー(ブラッド・ビンダー/KTM)のときと同じ状況だった」とマルケスは言う。

「ビンダーは僕をオーバーテイクしたけど、僕は彼を確認してバイクを起こしていたんだ」

「ミルへのオーバーテイクはスムーズな形でしかけたけど、彼はブレーキをリリースして、それで僕らが接触した」

「僕の失敗だったけど、時には理解すべきモノもある。例えばビンダーとの例で言えば、僕は強固に対処して接触することもあり得ることだった。でもそうすればビンダーだけではなく、もっと多くのポジションを落とすだろうと分かっていた」

「だから分析する事が必要なときもあるんだ。でもこの場合、ミルは譲らず、僕も彼を完全に追い抜けるほど十分には、至っていなかった」

「ペナルティを受けたけど、1ポジションダウンというのは妥当なペナルティだっただろう。でもオリベイラにポジションを譲るのは簡単だったし、巻き返すのも簡単だったよ」

 なおミルは裁定に苦言を呈する一方でマルケスの動きには「腹を立てていない」と語る。

「なぜなら彼は追い抜きをもう3秒待ってコーナーを通過していたら、ストレートで追い抜いていただろうからね」

「つまり僕がこういった立場をとっているというのは、本当に理解できないことがあるからだ」

「表彰台を争っていたなら、理解できる。でもこの種の出来事を彼らがどう評価しているかというのは、信じられないほどだし、ペナルティはとても変則的だ。信じられないよ」

「僕だって接触含みのオーバーテイクが嫌いなわけじゃない。僕もやっていることだ。今の空力環境では、追い越すのがすごく大変なんだ」

「だからちょっとした接触はある。そして僕たちはオーバーテイクにあたってマージンを持つことが必要なんだ。それはコース外に他のライダーを追い出すことじゃない」

「全く別の話なんだ。彼ら(スチュワード)は、以前やってきたように判断をすべきだ」

 またマルケスのオーバーテイクは限界を超えていたかと訊かれたミルは、直接的には答えなかった。

「彼は僕のラインに入ってきて、ポジションを得るために僕をコース外へ押しやった。これは今のところやってはいけないことだ。それか、もしやったなら、それはペナルティを受けるべきことだ」

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みんなのコメント

1件
  • nicky69
    確かに映像話見る限り無理りマルケスが突っ込んだ感はある
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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